Sarahの評価:★★★★★(満点)
ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞した李安(アン・リー)監督の最新作『色、戒/Lust,Caution』を封切りホヤホヤで見てきた。1940年前後の日本占領下の上海と香港を舞台に、2人の立場の違う男と、その間で揺れる女スパイとのスリリングな心理的駆け引きを描く作品。中国(アジア)映画はガサツなハリウッドとは違い、繊細な感情が上手く描写されていて、とても美しく思います。
映像や登場人物の服装も美しく、ストーリーが重々しいだけに、より際立っていました。主役の梁朝偉(トニー・レオン)はさすが。惚れ惚れするような演技に圧倒。そしてこの作品には王力宏も出演しているのです。暗殺を企てる役どころと、かなり難しい役。どうせ歌手だし、演技なんて…と思っていたら、力宏すごい。難しい役どころを見事にこなし、映画にメリハリをつけてくれます。本当に演技の才能もあったんだ、と感服。
この映画で話題になっているのは過激な性描写でしょうね。確かに(本番デスカ?と思うほど)大胆過激だけれど、いやらしくなく芸術的で、ストーリー上必要不可欠な重要なシーンだと思いますが。ちなみに字幕は繁体字中国語と英語。しかし、とてもスピードが速く、場合によっては中国語を見ているほうがよく分かるときもあり(* ´艸`)プ 日本で公開されたらまた観に行きたいと思います。でも濡れ場に関してはモザイクやカットされる部分が多々あるでしょう。