マレーシア人の宇宙飛行士、Sheikh Muszaphar Shukor氏は今、2つの問題を抱えている。その1つは、メッカが移動し続けることだ。いや、これは正しい言い方ではない。移動し続けるのはSheikh Muszaphar氏の方なのだ。
敬虔なイスラム教徒であるSheikh Muszaphar氏は、毎日の礼拝について、イスラム教徒にとって聖なる地であるメッカ、とりわけカアバ宮殿に向かって祈りを捧げたいと語っている(「あなたの顔を聖なるモスクに向けなさい。どこにあろうとも、あなたの顔を聖なるモスクに向けなさい……」聖クルアーン、アル・バカラ章2:149節)。
ここで問題が起こる。地表から約350キロメートルの軌道上を周回するISSからは、キブラ(イスラム教徒がメッカに向かって礼拝する方角を意味するアラビア語)が秒単位で変わってしまうのだ。ISSの軌道によっては、1回の礼拝中にキブラがほとんど180度変わってしまう可能性がある。敬虔なイスラム教徒はどうすればよいだろうか。
「私は、イスラム教徒として自分の責任をぜひ果たしたい。宇宙でも断食をしたいと思っている」とSheikh Muszaphar氏は語っている。…(続きを読む)
宇宙でも礼拝、断食をする気のSheikh Muszaphar氏はまさにムスリムの鑑だ。笑顔もステキだし!名前にシャイフ(イスラーム知識人・賢人)がついているから、イスラーム的にも偉い人なんだろうけど。しかし、この問題に対応するファトワーが出ているのに一番ビツクリした。Sheikh Muszapharさん、宇宙でのサラートとサウム頑張ってください!