先日の『
殺人鬼』から古谷一行主演のテレビドラマ版金田一耕助にハマってしまい、ここ数日いろんな作品を鑑賞しています(U-NEXTで視聴可)。セリフの言葉も難しいし、金田一耕助シリーズは、本妻だの妾だの愛人だの、本家だの分家だの、更にその子供、孫…「え?これ誰だっけ?」と一度つまずくと一瞬でおいてけぼり食らいますな。情報量が多すぎる。
ドラマ版は、市川崑&石坂浩二の映画バージョンとは、動機や設定、殺され方が違ったりするので、見比べるのが楽しい。ドラマバージョンは長いので、ストーリーは丁寧に描かれてるけど、結末がどことなく大味な印象。古谷一行金田一は名探偵ならぬ迷探偵で、最後は大体犯人に自殺されるという平常運転。そんなんでいいんかい!w
ドラマ版の見どころとしては、推理ドラマのくせに論理整合できていない箇所がいくつもあるところ。あの人のアリバイはどうやって成立したの?とか、その行動をなんのためにやったのかが説明不足でよく分からなかったりする。なんならなぜ殺されたのか分からない殺され損な登場人物さえもいる。原作ではそんな意味不明なことはないと思いますが、推理ドラマとしてはなかなかのポンコツっぷり。あんまり深く考えたらダメなんです。知らんけど。
そして死体が正真正銘のマネキンだったり(子供の工作レベル)、一瞬動いたり(普通に瞬きするし)、次のシーンでは文字が反転していなかったり(分かりやすさ重視?)、不自然な血しぶき&血糊だったり(コップから血糊投げただけだろ!)、楽器の音がズレてたり(顔面と手元を同時に写すな)、いい意味でテレビドラマらしさがあります。その度に一時停止にしてガン見wドラマ版映画版共に金田一耕助シリーズは血糊多めブッシャーなので、血が苦手な人は見たらダメです。
ちなみにミステリーとサスペンスの違いって知ってますか?ミステリーは、謎解きを楽しむ作品で『金田一耕助』とか『シャーロック・ホームズ』など。サスペンスは、最初に殺人の場面が出てきて、探偵や刑事がいかにして犯人を追い詰めていくかハラハラするもので『古畑任三郎』とか『刑事コロンボ』など。試験に出ません!